老健が空いている? チャンスかも!?

こんにちは、honmonoです。

 

先日、「ケアマネジメントオンライン」さんのメルマガの見出しに

【「老健がガラガラ」、同時改定の影響?―日慢協の調査で明らかに】という見出しがありました。

詳しく記事を見ていくと、日本慢性期医療協会が行ったアンケートで、3年前の介護報酬改定と比べて、施設稼働率が低くなっているという施設が全体の約4割に達したそうです。

また、同ホームページからの内容によると

・日慢協の会員の老健と会員病院の関連の老健計150施設が対象

・「95%以上100%以下」が43.3%で最も多かったが、全体の3割超は90%未満

・介護報酬が最も高い「超強化型」でも、半数超は90%未満

・次に介護報酬が高い「在宅強化型」も、58.3%が「85%以上90%未満」

・「超強化型」以外の老健では、介護報酬の単位数が低下傾向にあり、全体の46.1%の施設は、過去5年間で収支が「悪くなっている」と回答

・2018年度介護保険制改定で、病院から退院で在宅復帰を評価する対象から外れたこともあり、病院からの紹介が来なくなった

とのことです。

 

これは、切実な問題ですね。

honmonoも、理学療法士として老健に長く勤務し、その後は訪問リハビリの立ちあげや、施設管理者を経験してきたきました。

もちろん、介護保険改定時にはどのような対策をとって改定を乗り切るか、国はどのような考え方で進もうとしているのか、などを考えてきました。

今回の改訂は、老健の運営においては大変厳しい内容です。

 

でも、そんなときだからこそ、しっかりと現状分析して次に向かって手を打っていく必要があります。

しかも、数的なエビデンスをだしながら取り組むことが必要です。

次回は、今の現状からどのように稼働率を上げていくのかを考えていきます。

honmonoでした♪





ベッド稼働率と運営面での課題

こんにちは、honmonoです。

 

色々なテーマについて書いているhonmonoがすが、今回は以前から触れていますベッド稼働率に関してです。

 

ベッド稼働率、ズバリみなさんの施設や病院ではどのくらいでしょうか?

今回は介護老人保健施設のデータを見てみようと思います。

え、なぜかって? honmonoは以前、老健の管理者をしていました。2018年の介護保険改定をうけての動向はまだ不明ですが、2018年1月に独立行政法人 福祉医療機構(WAM)がレポートを出しています。

その中の図に(平成 28 年度 介護老人保健施設の経営状況について から引用)

上記図は、あくまでも「入所」の稼働率です。現場での稼働率は、これにショートステイの数値が上乗せされますのでご注意ください。

さてこの数値を見て、みなさんはどのように考えますか?

在宅復帰を頑張っているから、在宅強化型の稼働率が落ちるのはたたり前だよね、と皆さんは思われると思います。

その分、一人当たりの収入も高いから、経営的にみると大丈夫なはず!と思っていらっしゃる事務長さんや経営者の方も多いかと思います。

でも、本質はここからです。

在宅強化型=従来型に比べると煩雑なことが増える=人がいる=人件費

の構図が成り立っていると思いませんか?

 

では実際に、経営状況を見ていきましょう。

(平成 28 年度 介護老人保健施設の経営状況について から引用)

この表から、今回は「利用者1人1日当たり事業収益」を見てみます。

(在宅強化型・14,123)-(従来型・13,046)=1,077

この数値を見て、どのように考えますか? 頑張っているのに、たった1,000円位しか違わないんです。

さ、もう少し掘ってみましょう。

「1施設当たり従業者数」の項目に注目です。

(在宅強化型・82.5)-(従来型・71.9)=10.6人

そうなんです! なんと10人も職員さんを多く採用しているという実績です。

なので、人件費率も全く違いますよね。

 

最終的に見てもらいたい項目は「事業収益対事業利益率」の項目です。

なんと、在宅強化型がどの報酬形態よりも数値が低いのです。

頑張っているのに、利益が上がらない。

 

これって、経営支援で考えると全くもって本末転倒な実績です。

収益があがらないと、職員さんへの再分配もできません。

もちろん頑張ってもらっている職員さんに賞与などで還元したいのですが、これでは正直厳しい数値です。

 

今回の介護保険制度改訂で、老健に関しては5区分にわけらえ、報酬上もより評価される体制になりました。

今年度の実績はまだまだ不明ですが、今後も見守っていく必要があると思います。

また、今回の記事で使用した詳しいレポートの内容は、ココから見ることが出来ます。

 

honmonoでした♪




病床稼働率の課題

こんにちは、管理人のhonmonoです。

私が住んでいる関西地区は昨日はすごい雨でしたが、皆さんのところはいかがでしたでしょうか?
honmonoは雨がとてもひどかった夕方、車で移動していました。
前が見えないほどの雨で、怖いなと感じた位でした。

さて、皆さんのところは病床稼働率に関して課題を課していますか?
年間平均稼働率が◯◯%、というような目標を設定することは多いかと思います。

せっかく決めた数値目標、ズバリ絵に描いた餅になっていませんか?

というのも、現場でよく聞かれることに
「そんな数値は聞いてない、勝手に決めた数値目標なんか無視だ、 机上で勝手に決めたことだからどうでもいいよ」など

事務長をはじめ、管理者クラスにはあまり聞こえてこない言葉です。

しかし、一度考えてみて下さい。

現場職員への落し仕込み、してますか?
主任など、現場を管理する職員に、数値の根拠を話せていますか?

この点、よく忘れがちになります。
計算して「出来た!!」と喜ぶのもよく理解できますが、じつはそこからが事務長や管理職の仕事の始まりです。

さて、今日はこの位にして、続きは次回とします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

honmonoでした♪